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ストレスと健康

小学生の子どもさんが視力の低下で病院に受診していました。
学校の検査では視力がとても悪いのですが病院に行って詳しく検査すると見えている。
でも生活の中で特に学校で見えなさのトラブルが多い。
本当に見えないようだというのです

本人も黒板が見えない
人の顔が見えない
というのです

半年眼科にかかって出た答えはストレスではないかということでした
そこで子どもさんの小さい頃の様子や最近の様子を詳しく聞きとり知能検査をして特性を把握することにしました。
この子どもさんは聞く力が非常に強くて話し言葉を覚えていてよくおしゃべりをするのですがことばの意味を理解することが苦手で話していることの意味を充分に理解していないことがわかりました。
具体的にはこんなことがおこるようです。
漢字の勉強をしていて漢字の意味が分からない。
意味が分からないから当て字を書いてしまって間違ってしまう。
テストではうまく点数が取れない。
こんな時に「わかっているのに見えにくくてかけないんだよね」
「くやしいなあ。見えたらかけるのに」というのです。

先生の指示がわからず動けない。
他の子の行動を見て動くのに一歩遅れたりとんちんかんなことをする。
そうすると○○さんがこうしたほうがいいと言ったのでとか
支援員さんがこうしたほうがいいからといったのでなんていう。

わからない
という言葉を使わずに困ったときにみんなが言っている言い訳を記憶して使うんです
それが絶妙に場にあっているのでわかっているように聞こえるんです。
でも言葉の理解力は3学年以上遅れている状況でした

そこでわからないという言葉を使うときはどんな時?
という話をしてわからないという言葉の意味を理解してもらったり
こんな時にはこんなふうに伝えるといいよということを漫画を使って学習してもらいました。

そのうち「これどういう意味?」「これわからん」ということが多くなってきた彼女はすこしずつ変わってきましたよ
びっくりしたのは「適当に」とか「あるていど」とかいう言葉でも?????となって止まっていたことです
来週の国語の時間にしましょうという先生の指示に?????
来週ってなに???
これにはびっくりしました。
カレンダーに「今日」「昨日」「明日」「明後日」「一昨日」「来週」「今週」「再来週」なんて書き込んだらすごくよく分かった!と言っていました
一つ一つが学習なんですね

最近は目が見えないということはなくなりました
子どもの思考は複雑です

これからもわからないことを解明していこうね



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# by forza-passo-71 | 2017-09-23 07:15 | コミュニケーション

不登校と肥満と昼夜逆転

不登校の子どもさんに多いのが肥満と昼夜逆転です。
どうしても動かなくなるので肥満がはじまりますよね。
朝学校に行かなきゃいけないから緊張したりきつかったりで夜眠れず昼夜逆転がはじまります。

理由は様々ですよね。
自分で不登校の理由に気づいている子やそうでない子。
気づいているのに認められない子もいます。

一番重要なのは一つ一つを怒ってもしょうがないということなんです。
学校にいけない原因があって生活リズムの崩れからいろんなことがおこるのです。

まずは自分に気づくこと
なにがいやなのか
なにがきついのか
どうしたら楽になるのか
学校に戻ることが目標ではなく自分に気づくことが重要です

今後の生活を考えると学校に行く時期は短いんです
でもその先の生活を考えたら集団にいる苦痛や勉強の難しさやコミュニケーションの困難さは認識していないときついのです。

話をしていると子どもさんたちが自分で自分のことに気づき始めます。
自分のできなさに気づくことは苦しいことですが認めることから始まります。
認められるようになるためにはうまくいった経験も必要です。
学校ではできなかったことが他の場所でかない始めて話し始める子もいます。

これができてくると生活にハリがでてきて昼夜逆転や肥満の問題が自然と解消していくことも多いようです

学校の授業では苛立つことや先生と合わないこともあるが学校にいることは好きだなあ
と気づいた子は高校進学の時の選択基準を卒業することができる学校選びではなく居場所になる学校選びにしました。
授業には入れなくてもいることのできる学校を選びそこで3年過ごし最後の学年は高校卒業認定試験を受け大学受験をしました。
今は大学に行って学んでいます。
授業を受けることや先生との相性の問題に悩みたくはないけど学校は好きだし勉強もしたい。
これが彼の理由でした。
全く授業にでないわけではなく大学のように先生を選び学びたいものは熱心に勉強しましたよ。
少しずつ先生にあわせたり我慢もできるようになって大学へ
大学では非常に適応しています

いろんな選択肢があるんです

まずは自分を知ることが重要

安定してくれば食事の時間と就寝時間を決めることで肥満も昼夜逆転も解消しますよ

さあ少し考え方が変わったかな?




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# by forza-passo-71 | 2017-09-23 06:56 | 中学生

問題文は難しい

算数の問題です。

「次の問題をときましょう」
「下の問題をときましょう」
「以下の問題に答えなさい」

こんな問題が難しい子がいます。

「次とは何の次なの?」
「下とは何の下なの?」
「以下って言われても何の以下なの?」

ここで止まってしまうんです。
考え込んでしまうんです。
止まって考えている子どもさんはどう見えるか?

やる気がない
ぼ~としている

いいえ違うんです考えているんです
ことばに躓いてしまうんです

いってくれればわかるのですが言わない子も多いのです
怒られなれているから言わないほうがいいと思っている子もいます

抽象的な言葉や意味をある程度で理解することがむずかしいのです
こんな感じ・・で理解できたら楽なんでしょうけど
突き詰めてしまうんでしょうね

わからないことや困っていることは教えてください
そうしたら解決する方法や意味を教えてあげることができます

そして「教えて」といえるような雰囲気を作りましょう
のんびりしていたりやる気がないように見えても理由があるのかもしれない
ひとまず教えてくれれば考えていることがわかりますから
話せる環境つくりをしましょうね

伝われば解決しますよ



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# by forza-passo-71 | 2017-09-20 21:16 | 学習
あるお母さんから「深刻なんです・・・」と相談がありました。
このご家族は4人家族
上のお子さんに少し特性があります。
家族で話をしているとすぐに会話に参加してくるがとんちんかんな会話になる
誕生日のケーキの話をしていたのに話に割って入ってきてチョコレートの起源の話をし始める
勉強がわからなくて質問をしていると全く関係ない雑学の話から始まって本題にたどり着かない
兄弟児さんは楽しくお母さんと話をしたいのにすぐに会話がそれたり違う方向に
いつも会話の最後は「お母さんもういいよ・・・」と兄弟はひくことに

あるとき作文にご兄弟がこのようなことを書いていたようです。

空気の読めない人と話すのはとっても疲れます。
本人はいたって楽しそうなところも疲れます。
でも空気の読めない人が悪いわけでもないのだと思います。
だからその人が悪いわけでもないので我慢するしかないんだと思います。
疲れるけど仕方がないことです。
僕と同じようにお母さんは疲れているのであまり話しかけないようにしようと思います。

この作文はこたえますね。
どうしていいかわからなくなりますよね。
深刻ですよね。

まずは兄弟児さんと話をしないといけないですね。
そして我慢したりひきすぎなくていいことを伝えないといけないですね。
話をすると涙がぽろぽろ
自分で耐えていたんですね
誰も責められないこの問題。
少し大人になりすぎている気もしますね。

お母さんも自分がこんなにきついんだから家族がきつくないはずなかったのに
なんで気づかなかったんだろうと泣いていました
いいんです
今言えたんです
今から考えるんです

難しいですね
コミュニケーションって
でもわかってもらわないといけない
気づいてもらわないといけないこともあります

少しずつ伝えていきましょう
家族だけが我慢すればいい問題ではありませんから
叱るのではなく気づかせることがキーワード

今から始まるんですよ!



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# by forza-passo-71 | 2017-09-18 19:52 | コミュニケーション
いろいろなことがあって壁にぶつかってイライラしていた大学生がいました。
来た時には攻撃的でみんなに「うるさいおまえら」なんて言っていましたが
かわるがわるいろんな子が自分の経験を話してくれたりしていました。
時には声を荒げて言い合いになることもありましたが
3時間程度いろんなことをしながら時々話をしての繰り返し

みんな根気強く「人の悪いところだけでなく自分はどうしたらいいかを考えた方がいいよ」とか
「僕ならそれは怖くてできないなあ」
「僕は大学の先生からこんなことを言われて怒られたなあ」
なんて話してくれるんです。

それを聞きながら怒っていた子も声のトーンが下がってくるのです。
家や学校ではなかなか人の話を聞き入れずにけんかになる子が少し話を聞くんですね
僕はどうしたらいいのかなあ・・・・
わかっているけどできないんだよ・・・
なんて素直な話ができるように

もうこの時点でずいぶん彼は変わっているんです
この3時間でずいぶん勉強してるんです
彼の気持ちもわかるなあ
こんなふうに言ってくれる子もいて彼の気持ちも和らぐんです
このみんなからの激励を彼がどう受け止めるか?
今どうかみしめているか

帰りがけに僕は変われないんです・・・という彼の言葉に
来たときはみんなが悪い
みんなが僕を陥れる
なんて言ってたんだからもう変わっているよ
しっかり考えようねと答えました

辛いこともいっぱいあるし人のせいにすることで和らぐこともあるけど
一歩進むためには自分を少し見つめなおせるといいよ

お母さんもお父さんも
みんなが応援しているよ




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# by forza-passo-71 | 2017-09-17 08:19 | コミュニケーション

福岡のトータルサポートハローでは発達障がいの方やグレーゾーンの方々が相談に来られます。みんなが悩んで解決したことなどを綴っています。2017年4月よりトータルサポートハローに移行(support-hello.com)


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